Slay the Spireのオタク

21世紀覇権ゲーム、Slay the Spireに心を囚われたオタクのブログ

反響化ってカード、弱くね?

いやまさかそんな筈が。私が去年作ったリストでは堂々とTier S左端、つまり最強カードに認定した1枚だ。

 

私の過去3か月、23戦における各ディフェクトレアカードがデッキに含まれていた回数&勝率

(参考:Spire Stars様

本当に弱いかも...。

 

反響化の強いところ

このカードがデッキにとって必要不可欠な機能を果たすシチュエーションを考えてみる。スネッコは無視。

①. パワーカードの効果量を倍化、スケーリングの天井を底上げ。

最も一般的な使用用途がこれ。しかし対象としたいカードを引くよりも先に3エナジー払って反響化をプレイするというのは中々ハードルが高く、デッキ底近くに埋まっていた場合に破綻する。検索やピラミッドのサポートがあってようやく成立する戦術に思える。

反響化無しではスケールが足らない!といって取らざるを得ない状況が全く無いとは言えない。が、反響化への依存度が高いデッキパワーでAct4に辿り着いた不完全なデッキはドロー運次第で矛盾or心臓戦の2,3ターン目にコロッと逝く。対策は必須。

②. ダメージorブロックカード、ドローソース等の出力を倍化。

切断で殴ったり、氷河強化ボディで守ったり。過剰に生み出したブロックをカリパスで保持出来たりすると宇宙。オーブスケールが不十分でも、数字の出力値で競い勝つプランを可能にしてくれる、かもしれない。

③. 幻姿の持続ターン数を延長する。

最も強力な使い道の1つ。心臓の1周期分の攻撃を幻姿1枚でやり過ごせる。反響化をプレイする際の隙をカバーする事もでき、相性は抜群

④. 遺伝的アルゴリズムを育てる。

心臓戦の2,3ターン目では脆弱込みで67点を受ける必要がある事を考えると、ブロック値は高ければ高い程安心出来る。幻姿と同じく、終盤戦では反響化の隙をこのカード自体が埋めてくれる。

⑤. 自己修復の回復量を2倍に。

継戦能力を上げる。高いHPを維持する事でより多く雑魚・エリートを踏んでカードやレリックを集められるし、休憩マスではカード強化に専念出来る。勝利を目指すにあたっては、この積み重ねが着実にプラスに働く。

 

このように、反響化というカード自体はシナジー先が豊富で、ディフェクトの勝ち筋を支える強力な1枚である事は確かだ。しかし最近ディフェクトをプレイしていると、提示された反響化を嬉々として拾う状況がめっきり減った気がしている。

3エナ払っておいて効果を発揮するのは次ターン以降、しかも1ターンに1枚ずつ。悪魔化等と同じく遅過ぎるので、Act1ボス報酬で気軽にピックしてAct2道中で抱えるにはリスキーだと感じる。その分リターンは破格なのだが。

 

反響化を必要としないディフェクト

ディフェクトを扱う上で私の最近のトレンドは、潤沢なドローソースとエナジーでデッキ内のパワーを早々に使い切り、以降はデッキとオーブスロットをグルグル回しながら毎ターン大量のダメージとブロックを出力し続けるデッキを目指す事。リサイクルメテオストライク融合が絡むと無限ループも視野に入る。上の画像にも示されている通り、メテオストライクはピック数及び勝率において優れた戦績を記録しており、この戦略の再現性の高さ、ハマった時の強力さを表している。

このようなデッキの利点は、オーブに因んだパワーカードを左程必要としない所だ。コンデンサ1枚とデフラグ1~2枚or認知偏向1枚、このくらいがあれば体感は十分。キーカードとなる冷静沈着+コンパイルドライバーはコモンな為入手が容易で、特定のアンコモンカードを沢山拾い集める必要が無く、確実性がある。当然セットアップが完了するのも早い。

このような勝ち筋を目指すデッキにおいて、反響化は重要になり得ない。このカードに3エナを割くくらいなら冷静沈着+スキムでデッキを回したいし、メテオストライク融合を使って次のターンに強い動きをする下準備もしたい。

 

しかしながら、この戦略をなるべく実践している私の過去3か月の勝率は56%で、完全とは言えない。デッキが上手い具合に回らなかったり、デッキの圧縮スピードが遅かったりして心臓に叩き潰される事も何度かあった。(それらで反響化が提示されて敢えて見送る選択をした、という訳では無いが)

いくら理想論を語った所でそう上手くいかないのがSlay the Spireというゲームなんだよな。結局の所私が反響化を扱えていないだけなので、状況に応じてもっと幅広い戦略を取れるようになりたいと思った。

反響化が輝く場面をおさらいしつつ、しかしディフェクトはこのカードを全く不要とする戦略を取る事も可能だという事を言いたかった、そんな記事です。

 

自分はLifecoach氏やXecnar氏のディフェクトをあまり見ていないので分からないが、彼らの反響化ピック率が高く、その多くで勝利に必要不可欠なパフォーマンスを発揮していたというなら教えて頂きたい。泣いて土下座してから録画を漁りに行きます。